スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【--/--/-- --:--】 | スポンサー広告 | page top↑
桜蘭高校ホスト部 #20
『双子があけた扉』

今回、まずは双子のみがクローズアップされた話に留まっていない脚本が凄いなあと思いました。また、良くある'過去トラウマ話'でありながら陰湿にならないよう細心の注意が払われ、それでいてヒロイン不在の時代の部員たちを描く事で現在の喜劇度合いがしっかり強調されてもいます。13話のエピソードとさりげなく絡めてる辺りにもぐっと来てしまいましたね(サブタイ最後とかも反則ですよ…あとAパートの切り方がネ申(あえて使う))。20話ということで区切りという意味もあっての内容かなと思うのですが。今更ながら構成がすごくしっかりしてるんですねこの作品。(※下記)
そして京田さんコンテ。監督としての京田さんはちょっと私はピンと来なかったのですが(エウレカとラーゼ劇場版以外存じませんが)、映像作家としてやはりとてもお上手なんですね。[追記:というか後から気付いたけど、ラーゼフォンTVシリーズで一番好きな話だった『ブルーフレンド』の絵コンテは京田さんでした…不覚。ちなみに演出は入江泰浩さんという方]幼い双子がメイドを見送る場面のスピード感、画面の切り替え、何より反復表現(双子だけに?)が利いてました。
そしてその作劇を成り立たせる絵のクオリティ。本橋作監回は本当に半端無いですね!もっとラフに動いている方が好みではあるのですが(作画的に好きなのは#1,#10,#13です)、この作品は何しろレイアウトが凝っているので(今回も確かレイアウト監修がありましたね、古田誠さん)、静止画として魅せる手法が憎いくらい決まってしまうと言いますか。(やっぱり絵的に鏡夜が贔屓されてる気がするんだけどなー…。)

双子をこれだけ重大に描いてるのは、単に原作者の葉鳥さんが双子好きということもあるのかもしれないけど、実は彼らは作品を読み解く鍵となっているのかも…?とかまた妙なこと考えたりもしてみました。考えが纏まったらまた書いてみようかな。

※確認も込めた構成については、追記で。註:取り留めなく書いてます。
あらためてこの作品に驚かされたことには、[ホスト部]という変わった金持ち達と[藤岡ハルヒ]という変わった一般人によって引き起こされるどんちゃん騒ぎ(笑)を脈絡なく、一話完結式で楽しく語っているように見せかけておいて、振り返ってみると根幹になる話が計算されて組み込まれているのですね。…というわけで、初めから振り返ってみたりします。

まず1話では、実は二重の意味で異分子である主人公の正体を、参っちゃうくらい鮮やかに明かされるわけですね。
するとすかさず次の2話では[ホスト部]という存在についての本分/役割が説明されます(それも王道の少女漫画的手法を使って。もう既に、この話だけで少女漫画としてのノルマは果たされていると言っても良いかもしれないな)。
3話でもう一度ヒロインとヒーローの確認、4話で異分子ガイドであるサブキャラ:れんげ女史投入ときます(しかも作品のメタ的説明まで兼ねてる)。この'4話'までの展開の完成度の高さで、もう他の作品と一線を画しているのでは、と思います。1話のパンチ力だけでもそうですけど。(贔屓目禁止!)

さて続き。5話で問題の[双子]が出てくるわけで(つまり5話を20話で拾ってるわけか…何気に双子フィーチャーは5の倍数なんですが)。そして賑やかし回を挟みつつ、思い出したように8話でまた少女漫画に戻る(2話と同じ偶数ですねえ)。そしてそして10話でヒロインの両親を紹介しつつ父親とヒーロー[環]の相似性を提示、折り返し地点に当たる13話でヒロインの心象風景を示した次の14話でヒーローに焦点を当てる、というのもバランスがとれてますね。
15~18話は一応逆ハーものという建前上のノルマを消化するかのように、[双子][鏡夜][ハニー先輩]と連続で焦点当て。(前回の19話は、9話ぶりに[ヅカ部]を出しつつさりげなく父親再登場&少女漫画展開…をやりそうでやらないのも心憎い。)
さて、そしてエピソード0とでも言うような20話だったと思うのですが、ここまでをこれほど見事な手際で構成されると残り4か5つの話がどのようになるのか、楽しみにせずにはいられません。一体どうなるのだろう。それにしても、こうして構成についてだけでもこれだけ読み込んでいけるなんて…なんて作品でしょうか。そして榎戸さんはやっぱすごいという話。
スポンサーサイト
【2006/08/17 00:14】 | 桜蘭 | トラックバック(3) | コメント(0) | page top↑
<<メモメモー | ホーム | 夏だし読書録でも>>
コメント
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
→http://cloudmaze.blog59.fc2.com/tb.php/413-ac72258e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
桜蘭高校ホスト部 #20 「双子があけた扉」
 “つまらないもの” を消していくと、 僕ら以外には何も残らなかった。 たった二人だけの、しかし完全な世界。 その小さな世界に、僕らは閉じこもっていた。 “つまらないもの” を拒む、閉じたままの扉。 しかしあるとき、そこを開かせようと、 .... 月の静寂、星の歌【2006/08/23 20:11】
桜蘭高校ホスト部 第20話 「双子があけた扉」
今回のコンテ担当は京田知己さん。おお『エウレカ』の監督さんですねー。黒地に白のテロップなど、これまでの『ホスト部』にはなかった映像が新鮮でした。ラストのサブタイトルの出し方も洒落ていましたよね。カッコよかったです。 ストーリー的には、光と馨がホスト部に 新米小僧の見習日記【2006/08/27 10:34】
桜蘭高校ホスト部 第20話「双子があけた扉」
双子メインの話になると、今回のラブレターゲーム等の様に、非常に残酷なモチーフが多く出てきます。 これはホスト部のシリーズ構成である榎戸洋司さんが同じくシリーズ構成をしていた、「少女革命ウテナ」「忘却の旋律」等にも通ずる所があり、氏の持つ非常に神経質な作 バラックあにめ日記【2006/09/12 02:01】
| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。